改善は、速さではなく判断で決まる ― 会議の「本質」を見極める

  • AI活用・業務改善
金井由宇(ゆうさん)

金井由宇(ゆうさん)

DX マーケティング 人間中心設計 UI/UXデザイン

改善は、速さではなく判断で決まる ― 会議の「本質」を見極める

私たちは「成果を改善する会社」と名乗っています。では、改善はどこから始まるのでしょうか。答えは、課題を正しく見極めることからです。今回は、その「見極める」という仕事が、自分たちの中でどう変わったのかを、正直に書きます。

昔は、会議を「記録」していました

会議のあとに私たちが残していたのは、記録でした。誰が何を話したか、何が決まったか。要点はメモにまとめ、議事録は備忘録として残す。多くの会社と同じやり方だったと思います。

記録できても、課題は見極めきれない

ただ、続けるうちに、ひとつの違和感がありました。話したことは残せても、「本当の課題は何だったのか」を、いつも見極めきれているとは言えなかったのです。

結論が出たように見えて、後から振り返ると、本当の論点は別のところにあった。そういうことが起こります。改善を仕事にしているのに、課題の診断そのものは、人の集中力と記憶に頼っていました。

記録ではなく、本質を取り出す

そこで、やり方を変えました。会議を録音し、文字起こしをして、そこから「実際に何が起きていたのか」「本当の論点はどこにあるのか」を取り出すようにしました。AIは、その道具です。

道具としてのAIがやっているのは、記録ではなく、本質を取り出すことです。残すための議事録から、見極めるための材料へ。会議の見方が、変わりました。

速くなった、と思っていました

最初は、速くなった、と思っていました。

けれど、しばらく使ってみて、変わったのは速さではないと気づきました。

それまで見落としていた論点が、文字起こしの中から浮かび上がってくる。結論が出たように見えた会議で、本当の争点が別にあったと、その場で気づける。議論の本質が、以前より早く像を結ぶようになりました。

変わっていたのは、速さではなく、課題を見極めるという仕事そのものでした。

改善は、作業ではなく意思決定です

ここで、私たちが大切にしている考えにつながります。改善とは、作業ではなく意思決定です。何を直し、何を後回しにし、どこに力を注ぐか。その判断が、成果を分けます。

そして判断は、正しい課題を見極めることから始まります。見極める仕事が変われば、その先の判断も変わります。

前回、自社サイトの改善で「改善とは意思決定だ」と書きました(改善会社として、まず自分たちを改善する)。今回変わったのは、その意思決定の出発点——何を課題とみなすか、そのものでした。

だから、少人数でも続けられます

見極める仕事が変わると、遠回りが減ります。間違った課題に時間を注ぐことが減れば、その分、本当に効く改善に手が回ります。改善のサイクルが、止まらずに回り続けます。

私たちが少人数でも、お客様の成果を改善し続けられている理由のひとつが、ここにあります。これは、AIを前提に、自分たちの運営の仕方そのものを見直してきた、その一部です。

まだ、途中です

正直に言えば、これで完成したわけではありません。見極める仕事は、まだ深められるはずです。私たちは、自分たちの改善を、これからも続けて記録していきます。

要点

  • 改善は、速さではなく、課題を見極める判断で決まります。
  • AIや議事録、文字起こしは道具です。主役は、判断です。
  • 見極める仕事が変われば、その先の改善が変わります。

記事を書いた人

金井由宇(ゆうさん)

金井由宇(ゆうさん)

DX マーケティング 人間中心設計 UI/UXデザイン

得意領域はマーケティング、ブランディング、人間中心設計(UI/UXデザイン)、プロジェクト管理・ディレクション、デザイン。化粧品業界で国内初の化粧品ブランドの輸入総代理店事業立ち上げ、セールス&マーケティング兼EC運営責任者などに従事し、その後は東京の大手ウェブインテグレーションを経て、リードスペースを起業。

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